ほっとひと息BLOG

2011年10月 3日 月曜日

狭心症と心筋梗塞(1)

院長の笠井です。これから定期的にブログをアップしていきたいと思います。少しでも心臓のことに興味を持って頂けたらと思います。宜しくお願いします。


初回は狭心症と心筋梗塞はどう違うのか、お話しします。


心臓は全身に血液を送るポンプの役割をしている臓器です。

この心臓自体も冠状動脈という血管によって栄養を受けています。冠状動脈は上行大動脈という心臓からちょっと出たところの太い血管から出て、心臓を覆うように走っています。

この部分が何らかの原因で、狭くなったりする病気を狭心症と言います。そして詰まってしまったりすると、心臓に十分な血液が送られなくなり心臓の筋肉の細胞が死んでしまう(壊死と言います)状態を心筋梗塞と言います。狭心症は血管は狭くなりますが、少ないながらも血液の流れが確保されているので、心臓の細胞は死なない(冬眠心筋とも言います)のです。まずはそこが大きく違います。

通常は左の胸が締め付けられるように痛くなったり、圧迫されたり、鷲づかみされたりするような症状を訴えることが多いですが、動悸や、歯が痛む、みぞおちが痛む、左手が痛む症状が出たり、もしくは失神して発見されることもあります。糖尿病がある方などは、高齢者の場合は上のようなはっきりした症状が出ないこともしばしばあります。

症状の持続時間は狭心症の場合は数分から、長くても15分続くことは少ないです。逆に心筋梗塞は30分以上症状が持続することが多いようです。心筋梗塞は治療開始までの時間が遅かったり、詰まった所が根元の方の血管だと突然心臓が止まったりする怖い病気です。


次回は原因と治療法について書きたいと思います。






投稿者 笠井内科循環器クリニック

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